夏は涼しく冬は暖かく!住宅の気密性・断熱性を見極める3つのポイント

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新しい家を建てるなら、冬はあったかくて夏は涼しい、快適で光熱費が安くすむ住宅にしたいですよね。

そのために必要な条件、気密性能断熱性能を高めることについて書きたいと思います。

暖かく、涼しい快適な家にするために考えるべき気密性とは、断熱性とは

まず2つの違いを見てみましょう。

  • 気密とは・・・外部への空気の移動を防ぐこと
  • 断熱とは・・・外部への熱の移動を防ぐこと

気密性が低いと、暖めた空気が外に逃げてしまいます。隙間風が入るということは、なかの空気も外に出ているということです。

断熱性が低いと、暖めた空気が外の冷たい空気の影響で冷えてしまいます。

つまり、どちらかだけ高い、たとえば高気密低断熱住宅などでは意味がなく、どっちも高い性能である「高気密高断熱」にしなければ快適性は得られないのです。

では、高気密高断熱住宅にするためにはどうすればよいのでしょうか?

高気密高断熱住宅にするために重要なポイントが3つあります。

高気密高断熱住宅にするための3つのポイント

高気密高断熱住宅にするためのポイントは、次の3つです。

  1. 工法
  2. 断熱材の性能
  3. 断熱材の施工品質

家づくりを進めている方の中には、ふたつめの「断熱材の性能」についてはしっかりと勉強している方も少なくありません。ですが、そうした方でも残りの2つ、工法と施工品質について見逃していることが多いものです。

それでは、一つずつ説明していきましょう。

1: 工法自体の性能

断熱性能は工法によって異なります。

ここでは、次の3つの工法を比較して考えます。

  1. 木造枠組壁構法(ツーバイフォー工法または2×4工法)
  2. 木造軸組構法(在来工法)
  3. 軽量鉄骨工法

ひとつめと2つめは、字がものすごく似ていますが、「枠、壁」なのか、「軸」なのかが違います。

ひとつめの木造枠組壁構法は、ツーバイフォー、あるいは2×4として知られています。ツーバイフォー工法は、その漢字表記の通り、壁に囲まれた「面構造」です。また、木材自体も断熱性能が高いため、構造体そのものが優れた気密性を持ちます。

一方、2つ目の木造軸組構法(在来工法)は、構造体自体には壁がありません。柱や梁で支える「線構造」です。そのため構造体自体の断熱性に劣ります。

3つ目の軽量鉄骨工法は構造体自体が熱を伝えやすいため、断熱性能には難があります。

では、在来工法や軽量鉄骨工法の場合に高断熱性能を得るためにはどうすればよいでしょうか。

次に紹介するポイント2と3を大幅に強化する必要があります。

木造枠組壁構法は、耐力壁と剛床を強固に一体化した箱型構造である。木造軸組構法が、柱や梁といった軸組(線材)で支えるのに対し、木造枠組壁構法では、フレーム状に組まれた木材に構造用合板を打ち付けた壁や床(面材)で支える。それゆえ、高い耐震性・耐火性・断熱性・気密性・防音性をもつ。

「木造枠組壁構法」@Wikipedia

ちなみに、オスカーホームでは、ツーバイフォー工法を原点に、独自に標準化・規格化を進めた空間枠組工法を採用しています。(くわしくは、スペースフレーム工法のページで読むことができます。)

オスカーホームの場合は、ツーバイフォーを原点に規格化・標準化を進めた空間枠組工法を採用しています

オスカーホームの場合は、ツーバイフォーを原点に規格化・標準化を進めた空間枠組工法を採用しています

木造軸組構法の説明図。

木造軸組構法の説明図。
この画像はクリエイティブ・コモンズ表示-継承3.0 非移植2.5 一般2.0 一般1.0 一般のライセンスのもとに利用しています。)

2: 断熱材の性能

断熱性能は、断熱材の性能の影響も受けます。

断熱材の断熱性能は以下のような「熱伝導率」という数値で表されます。数値が低い方が高性能で高い断熱性能を発揮するということになります。

断熱材の名前 熱伝導率
フェノールフォームボード 0.019
吹付ウレタンフォーム 0.022
高性能グラスウール16K 0.036
ロックウール 0.038
セルローズファイバー 0.047
グラスウール14K 0.05
7-1 7-2

上記にある「フェノールフォームボード」はオスカーホームで採用している断熱材で、世界最高レベルの断熱性能を持つものです。

家を建てるときは、断熱性には何を採用しますか?と聞いてみるといいかもしれません。熱伝導率も聞いて、上の表と見比べてみてはいかがでしょうか。

3: 断熱材の施工品質

さて、断熱材によって大きく性能が違うのはお分かりいただけたかと思いますが、どんなに優れた断熱材を使ってもすき間だらけの雑な施工をしてしまっては何の意味もありません。

やはり最後は作業の質になります。

せっかく高気密高断熱な工法であり、世界最高レベルの断熱材なのに、天候や作業者の技量により性能が異なってしまうのでは残念ですよね。

建物にあった断熱材を、しっかりと施工できるシステムになっているのかどうか、断熱材の施工技術に信頼がおけるかどうか、これが本当に重要な、しかし見逃されがちなポイントです。

外からではなかなか分かりにくいかもしれませんが、施工の品質を見極めるのに次のポイントが挙げられます。

  • 断熱材の工事が工場か現場か?

外での作業の場合、天候などによって品質が左右されることもあります。また、「作業の環境が毎回違ってしまう」、「管理者から目の届かないところで施工が行われることがある」といった理由もあります。

商談の際に、担当者に一度聞いてみましょう。

弊社の場合は工場です。詳細はこちらで読めます。

無題

高気密高断熱住宅を建てる上で重要なポイント、ご理解いただけましたでしょうか?

ぜひこの3つのポイントを押さえて、快適で、おさいふにも優しい高気密高断熱住宅を建ててください。

オスカーホームの気密断熱性能について、もっと読んでいただける方は、気密断熱性 | Oscar Home オスカーホームのページものぞいてみてくださいね。

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