北国の冬の住まいの大敵「結露」を抑える3つの方法

最近の住宅である高気密高断熱住宅とは、夏涼しく、冬暖かくという快適な暮らしの実現のために設計施工された住宅のことです。

冷暖房の効きがよく、省エネルギーな生活ができますが、従来の住宅に比べ隙間が少なく、隙間風による換気も少ないため、お住まいするに当たって注意していただく点があります。

それは、特に北国の住まいの大敵、「結露」です。

結露とは

空気が含むことのできる水蒸気の量は、空気の温度が高いほど多く、温度が低いほど少なくなります。そのため、暖かい空気が冷たいものに触れ、温度が下がった場合に、「空気が含むことができなくなった水蒸気」が水に変化します。

これを「結露」と呼び、冷たい飲み物が入ったグラスに水滴が付く現象と同じものです。

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結露をそのままにしておくと

第一段階

壁にシミが出てきたり、押入れの中の布団や衣類がジメジメになり、畳裏やタンスの後ろなど見えないところがジメジメになります。

第二段階

カビやダニが発生し、カビの胞子、ダニの糞や死骸が室内に浮遊します。

第三段階

お年寄りや子供などの健康に悪い影響を与えます。また、家の美観を損ねることにもなります。

結露を抑えるための3つの基本的なポイントと対処の方法

壁や、窓ガラスの表面に発生する結露程度であれば、建物の耐久性に影響を与えることはほぼありません。

しかしながら、そのまま放置すると、壁・床のカビやシミ、ダニが発生やすい状況となりますので、結露が極力発生しにくくなるようなお住まいの工夫が必要です。

ポイント1: 水蒸気の発生を抑えましょう。

開放型の暖房器具の使用は控えましょう

石油ストーブや温風ファンヒーターなどの開放型の暖房器具は、大量の水蒸気を発生させます。灯油1Lを燃焼させた場合には、ほぼ同量の水分が室内に排出されます。暖房器具は、エアコン、温水式床暖房、蓄熱式暖房器などを使用しましょう。

加湿器の使用時には湿度の管理を行いましょう

インフルエンザウイルスへの警戒から、加湿器を過剰に使用されるケースもあります。インフルエンザウイルスは湿度50%以上で活動が弱まるといわれますが、湿度が70%以上になるとダニ、カビの繁殖リスクが高まります。加湿器を使用する場合には、湿度が50%~60%に維持されていることを確認しましょう。

また、加湿器の水タンクは、こまめに清掃、水の取り替えを行わないと、カビの発生原因となりえますので、ご注意願います。

お風呂のフタを閉めましょう

お風呂のフタ、出入り口の扉を閉め、室内に水蒸気が極力入らないようにしましょう。

ポイント2: 通風、換気を良くしましょう。

24時間換気システムは止めないでください

電気代がもったいない、給気口から冷たい空気が入ってくるからといって、24時間換気システムを停止させないでください。運転を止めると換気不足となり、人の健康にも、建物の耐久性にも影響を与えかねません。

24時間換気システムは定期的に清掃しましょう

24時間換気システムのフィルターは定期的に清掃しましょう。フィルターが目詰まりすると、所定の換気量が維持できなくなる場合があります。

特にトイレの換気扇は、トイレットペーパーや衣類から出るホコリ、水洗の際の水分によって目詰まりがしやすい傾向にあります。月1回は清掃しましょう。

調理時には換気扇を使用しましょう

調理中(煮炊き)、片付け中(食洗器)には大量の水蒸気が発生します。調理にガスコンロを使用している場合には殊更です。

また、冬には鍋物などからも大量の水蒸気が発生します。必ずレンジフードを運転させましょう。

洗濯物を室内干しする場合には

室内に洗濯物を干す場合には、換気扇がある部屋で干しましょう。除湿機を使用することも有効な対策です。

また、洗濯乾燥機には乾燥時に大量の水蒸気を室内に排出するものがあります。洗濯乾燥機を購入される場合には、乾燥時の水分の排出方法について店頭でご確認し、室内に排出しないものをお選びください。

ご家族そろって就寝される場合には

特にお子様が小さいうちは、一部屋でご家族そろって就寝されるケースも多いと思います。

4人家族(ご両親と子供2人)が8時間睡眠をとるとすると、2リットルの水分が室内に放出されるとも言われています。

大量の水蒸気が局所的に発生する場合には、換気だけでは排出しきれず、結露が発生する場合もありますので、ご了承ください。

家具の置き方にもご注意

家具を置く場合には、給気口が塞がれていないか注意しましょう。

また、家具は周囲の壁から10㎝程度離し、周囲の通気が取れるように配慮しましょう。

閉めきった部屋をつくらないようにしましょう

普段使っていない部屋や押し入れなどは、閉めきったままになりがちで、湿気がこもりやすく結露しやすい状況になります。晴れた日には、定期的に窓、扉を開け換気を行いましょう。

鉢植えや熱帯魚を飼われる場合

観葉植物の鉢植えや、熱帯魚の水槽などからも水蒸気は発生します。可能な限り換気扇のある場所に置くか、定期的に換気するようにしましょう。

ポイント3: 家の中の温度差を小さくしましょう。

カーテン、障子が閉めっぱなしにならないようにしましょう

カーテンや障子は、断熱には有効ですが、水蒸気が通り抜けてしまいます。換気も不十分になりがちで結露が発生しやすくなります。閉めきったままにせず、こまめに開けるようにしましょう。

普段使っていない部屋では、カーテンなども閉めっぱなしになりがちです。扉を開けて換気するとともに、カーテンもこまめに開けましょう。

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