夫婦の家事・育児分担を進めるには

共働き家庭が増えても、なかなか進まない夫婦の家事・育児分担。妻にかかる負担を減らすには、どうしたら良いでしょうか。

妻と夫の家事・育児時間

総務省の平成28(2016)年社会生活基本調査(※)によると、子どもがいる共働き世帯の妻の家事・育児時間は1日4時間54分ですが、対して夫はわずか46分と、この差は6倍以上!5年前の前回調査より、妻は1分、夫は7分延びましたが、妻の負担が大きいのは変わっていません。

男性は仕事、女性は家事という固定観念に加え、家事を減らすことや外注することに罪悪感がある人が日本には多いのが、原因ではないでしょうか。

総務省統計局 「平成28年社会生活基本調査―生活時間に関する結果―」(平成29年9月15日)12ページ、表4-4「共働きか否か、行動の種類別生活時間の推移(平成8年~28年)一週全体、夫婦と子どもの世帯の夫・妻」

家事の「見える化」で、今の家事を見直そう

働く女性が増えている以上、家事に費やせる時間が減るのは当然。限らえた時間でやりこなすには、今の家事の現状を知ることが大切。

ということで、1週間で発生した家事を細かく付箋などに書き出す「家事の見える化」しましょう。ゴミ出し・クリーニングの受け取りなど、細かいことまで書くのがポイント。それらを、重要度や優先順位などを付け、1)効率化できるもの、2)外注できるもの、3)止められるものに分類します。

1)現代技術の家電で家事を効率化

効率化には家電の力を借りて。掃除ロボットや食洗機、乾燥機付き洗濯機などを導入。これまで洗い物をしなかった夫が、「食洗機を買ったら、食器を入れてボタンを押してくれるようになった」や、「掃除ロボットのスイッチを押すのは、子どもの仕事」と言う声もあります。家電は自分以外の家族ができることのポイントが高いですね。

2)プロに外注

家事の外注に抵抗がある人もいますが、最近は安価な家事代行のマッチングサービスも広がり、選択肢も広がっています。「家事丸投げ」でなく、おかずの作り置きだけなど、自分が苦手なところだけをお願いする方法も。特に掃除は日頃手が届かないところまできれいにしてもらえたり、自分がするよりも仕上がりがピカピカだったり。メリハリをつけて依頼すると、気持ち的にも納得して外注できると思います。

3)止める

つらい・やりたくないと思う家事なら、試しに1週間止める!その結果、日々の暮らしに影響がなければ、止めるまたは家事を行う間隔を開けても、問題はありません。

筆者の家庭の家事負担

筆者の家庭は、妊娠中から今までお風呂とトイレの掃除は夫担当です。これを当たり前と思わず、掃除の後は必ず「ありがとう」の言葉を掛けています。これが長続きのコツかも。

時には、食器洗いも頼みますが、子どもとジャンケンをして負けた人がやることにしています。ちゃっかりしてるなとも思いますが、子どもの成長に合わせて家事要員にすることは、自立にもつながります。

全部を一人でやろうとせず、優先順位を決め、手抜きできるところは抜いて、周囲を巻き込むことも大切です。

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