災害時いつもの暮らしはどうなるの?~「東京くらし防災」から入浴編

入浴中に地震が起きたら?被災して、一週間入浴できなかったら?考えると心配事が多いのが入浴について。備えのポイントをお伝えします。

普段からできること

着替えの置き場所

日頃から着替えやバスロープなどは、置く場所を決めて、すぐ手に取れる場所に準備(脱ぎ散らかし厳禁!)また、素足での移動は危険なので、スリッパなども脱衣所に置いておきましょう。

浴室のリラックスグッズ、子どものおもちゃに注意

アロマキャンドルやオイルの容器、子どものおもちゃなどは、落ちても割れない素材を。物が多いと危険も増えます。大切なものを選んで置きましょう。鏡が落下して割れることもあるので、飛散防止フィルムを貼り対策を。

脱衣所や洗面所も整理整頓

化粧水の瓶やドライヤーなどは、割れたときの破損が危険なだけでなく、落下して子どもの頭に当たると大変危険。物はできるだけ、引き出しや収納庫にしまう習慣をつけましょう。

実際、入浴できなくなったら?

被災後、入浴ができないと体がかゆくなり、ストレスも増えます。ドライシャンプーやクレンジングシートなどがあると、頭髪や顔は清潔に保てます。

他にも、赤ちゃん用のおしり拭きシートは低刺激で大判や厚手のものが多く、大人が体を拭くのにも便利です。最近は、体拭きシートと銘打ったものも多く出ているので、こちらを使用するのも良いでしょう。筆者は普段から体拭きシートを持ち歩いていますが、特に夏場は肌のベタツキや臭いを抑えられるだけでなく、体温が下がり身心ともに楽になり、一時的ですがダルさも取れます。普段から色々使用して、自分のお気に入りを見つけておくのも良いですね。

体拭きシートの紹介はこちら
>入浴できない時にはボディーペーパーを利用しよう

アトピー性皮膚炎など、皮膚が過敏な人は、タオルや水、塗り薬など、自分に適したものを準備しておきましょう。

体を拭くときの注意点

便利な体拭きシートですが、被災時は枚数が限られている上、ゴミも極力減らすためには、効率良く使う必要があります。汚れが溜まりやすい箇所、臭いの発生しやすい箇所を把握しこれらを中心に拭きましょう。

  • 汚れが溜まりやすい場所 耳の裏、ワキの下、足(特に指の間)
  • 臭いの発生しやすい場所 首回り、耳の裏、ワキの下、胸、背中、足(特に指の間)、頭皮、Tゾーン、デリケートゾーン
    →最低限、耳の裏・ワキの下、足(特に指の間)を拭き取りましょう。

注意点としては、心臓から遠い部分から心臓に向かって拭く(例、足先→足の付け根)。強く肌をこすらず、あくまで汚れを拭き取る形で。肌の弱い人は、ノンアルコールタイプの使用がおススメです。

>そなえーる 災害時に備える清潔情報 02災害時の過ごし方 水が使えない時のからだの清潔ケア

これらは清潔面・健康面での目的で行うもので、美容面とは程遠いものです。しかし、自身が使いやすい製品を備えておけば、少しでも快適に過ごせますね。

参考資料

東京都総務局総合防災部防災管理課『東京くらし防災』(2018年)「お風呂でできる防災」より

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