家の購入時から考えておきたい収納計画

収納は「広さ」ではなく「使いよさ」

これから家を計画しようとしている人の多くが、「とにかく収納がたくさん欲しい」とリクエストします。その意向は尊重したいと思いますが、一方でどんな収納があったらいいのでしょうか。

たとえば、屋根裏収納や大きな納戸を設けたとします。確かにまとまったスペースは確保できるのですが、毎日の暮らしに役立つかどうかを考えてみると、階段の上り下りがあり、生活空間から離れた場所にあれば、取り出しに行くのは大変です。結果として、荷物がしまったままになる、使われない収納場所になってしまいます。

私たちが家に求めているのは、日常の快適性。持ち物のために収納を用意するのではなく、暮らしやすくするための収納を計画することです。まずは、「量」ではなく「質」の高い収納について考えてみましょう。

玄関まわりにしまいたいものは意外と多い

玄関は第一印象を決める、家の顔などと言われます。また、家の外と内との気持ちを切り替えるうえで、家族にとっても大事な場所です。

そんな玄関に置いておきたいのは靴をはじめ、傘、外出用の上着、帽子、スポーツや外遊びの道具。家族構成によっては、バギー、三輪車、自転車のヘルメット、高齢者のステッキや手押し車など。ときには、宅配便の荷物を置くこともあるでしょう。

部屋の中まで持ち込みたくないものをまとめて置けるようにするとしたら、玄関にもウォークイン型の収納があると便利です。屋外とのつながりを想定すると、土足のままで入れるスタイルが最適。さらに、小さな洗面台を設けておくと帰宅後すぐに手洗いとうがいができて、子どもにはよい習慣が自然と身に付きます。

キッチンに備えておきたいパントリー収納

家事の時間を短縮するための情報や商品が増えています。

以前のキッチンには、炊飯器、電子レンジ、オーブントースターがある程度でしたが、今ではさらにホームベーカリーやフードプロセッサーなどが加わっています。また、蒸したり揚げたりできる高機能なレンジを新たに取り入れる家庭もあって、機器が大型化したり複数台を使い分けたりして、調理家電の占めるスペースは拡大の一途です。

DSC_4699

その一方で、従来から使っている鍋やフライパン、食器類があります。そして、私たちの食生活では和洋中以外にイタリアン、エスニックなど料理の幅が広く、季節によって使う道具や器を変えることがあり、どうしても持ち物の種類が多くなりがちです。そんな食文化の傾向から収納を考えてみると、キッチンにはパントリー(食品庫)があると助かります。

食品に限らず、使用頻度の高いものはキッチンに、季節用や来客用といった特殊なものはパントリーにしまうといった使い分けができるのが理想。さらに、災害に備えた備蓄用の食品と水が置けると、賞味期限の管理がラクです。スペースに余裕があれば、泥野菜の下洗いをしたり、家計簿をつけたりできる家事コーナーとして活用できると、作業の能率が上がります。

DSC_8678

衣替えのいらない充実したクローゼット

寝室で収納したいものは、衣類とそれに関連する小物、寝具が中心です。これまでは衣類収納というと、タンスのような置き家具が主流だったのですが、丈の長いコートがしまいにくかったり、たたんだ服が入りきらなかったりするなど、形の制約があって不自由な思いをした人が少なくありません。

そのため、寝室には造り付けのクローゼットを設けて、ハンガー掛けのパイプと簡易な棚があるだけの、シンプルなスタイルが好まれるようになっています。今では、市販の衣装ケースの種類が豊富にあり、手持ちの服の種類に応じてクローゼットの中を自分で計画することも可能です。そして、カバンやアクセサリー、下着もクローゼットにしまえると、寝室には整理ダンスを置かなくてもすむので、ベッドの配置がしやすくなります。

DSC_3765

さらに人気があるのは、ウォークインクローゼット。衣替えの手間がかからないということと、着る服を選んだらその場で着替えができる点が特徴です。また、手持ちの和ダンスをそのまま使いたいときには、ウォークインスペースの一角に置き場所を決めておけば、寝室のインテリアをホテルの客室のようなイメージでまとめることができます。

DSC_3757

寝具については、掛け布団や毛布などベッド用のものであれば、小さくたたんでコンパクトにできるので、押し入れのような奥行きのある収納にしまわなくても大丈夫。クローゼット用に市販されている寝具ケースに入れて、棚にしまうことができます。ウォークイン収納であれば、衣類とは別に布団専用の棚を設けておくと便利です。

そのほかに、大きなスーツケースがしまえると、旅支度がしやすくなることが期待できます。

室内干しで安心・時短の家事に

すでにご存じのとおり、部屋干し用の洗剤が販売されるようになり、青空を背景に真っ白なシーツが風になびくような光景が少なくなりました。

shitsunai-hoshi

室内で干せるようになると、屋外とは違って、様々な面で助かることが増えます。たとえば、天候が不安定な時期でも、干したまま外出できるので安心。花粉が飛散するときや風の強い日も同様です。

近頃は、朝家事とか夜家事といって、生活パターンに応じて無理のない時間に洗濯をするようになってきています。外に干しても乾きにくい時間帯には、室内で乾燥させたほうが早いといったことも。さらに、洗濯機の近くですぐに干せるとしたら、時間が短縮できるといったことが利点です。乳幼児がいたり、スポーツをやる子がいたりして、1日に何回も洗濯するといった家庭では、よりいっそうの効果が期待できます。

室内干しの場所としては洗濯機の近くが最適ですが、屋外干しもできるようにベランダの近くに設定してもいいでしょう。天井に物干し用の器具を取り付けておくと、干したいときにだけ洗濯物を吊り下げておけるようになります。それ以外のときには、何もない状態にできれば、洗面所や通路の一部を干し場として使っても邪魔にはなりません。その近くでアイロンをかけたり、たたんだりできる家事スペースがあって、下着や寝間着、タオルの収納ができる。そんな空間づくりが理想的です。

寄稿:すはらひろこ

Yuu06

収納コーディネーター一級建築士、インテリアコーディネーター、整理収納アドバイザー認定講師。株式会社アビタ・クエスト代表。産経新聞での連載を執筆するほか、テレビ・ラジ オ出演等メディアで活躍し、著書・監修書多数。

  • 近著「風通しのいい片づけ モノ・コト・イエをリセットする68のヒント」(エクスナレッジ)発売中
  • ウェブサイト:片づけ365
  • ウェブサイト:もやもや整理365
お問い合わせはこちらから 「どんな家がいいんだろう」「何から始めればいいの?」「見積もりをお願いしたい」「とにかくまずは見てみたい」に、私たちがお答えします。お気軽にご連絡ください。TEL 076-422-8489(平日:10:00~19:00)

※オスカーホームの対応エリアをお確かめください。対応エリアはこちらをクリックして確認

OSCAR J.J 住まいのトータルパートナー

建てる、買う、売る、直す。聞く、話す、知る。オスカーは全てカバーします。

  • 家を建てるなら OSCAR HOME
  • 困ったらすぐ電話しよう 住まいるオスカー
  • 不動産住宅を買うなら オスカー不動産
  • ショッピングモール GREEN STAGE
  • OSCAR J.J