オスカーホームが断熱性能になぜこだわるのかを、日頃、設計を担当する「商品設計部」の設計士が詳しくお話しします。
高断熱性のメリット
断熱性能が高いことが住宅に良い理由
1. 省エネルギーに貢献
断熱性が高いと屋外の寒暖差を受けにくいため、冬は室内の暖気を逃がさなくなり、夏は外の暑い熱気を防いでくれます。そのことにより、暖房・冷房に使用するエネルギーが少なくて済み、光熱費を節約できます。断熱性の高さと気密性の良さが省エネルギーに大きく貢献します。オスカーホームは、省エネルギーというよりも「小エネルギー」な住宅を目指しております。
2. ヒートショックから体を守る
交通事故で亡くなる方は2011年には年間4,600人程度まで減ってきていますが、一方、住宅の中で寒暖差のある部屋の出入りなどに起因する「ヒートショック」による死亡者数は約17,000人にものぼります。
浴室からの出入り、居間からトイレへの出入りなど、各部屋間の温度差が激しい場所での事故数が多いです。住宅全体の断熱性能が高ければ、部屋間の温度差も低く抑えられるので、「ヒートショック」の発生を予防できます。
上記のように、住宅の断熱性能によるメリットをご理解いただいたうえで、オスカーホームの住宅の断熱性能について説明させて頂きます。
2×4工法の断熱基本性能
通称2×4(ツーバイフォー)工法は、枠組壁工法といわれ、枠組材に構造用面材を施工し、壁・床等を面で構成する6面体ボックス構造です。
枠組材にツーバイフォーといわれるサイズの材料が使われるため、通称2×4(ツーバイフォー)工法といわれています。
この工法では、枠組材の間に断熱材を充填するのですが、まず施工が容易です。構造体自体を断熱化しやすく、気密施工も容易なために建物自体がもともと優れた断熱性・気密性を兼ね備えています。
また、木材は熱を伝えにくい断熱性に優れている素材です。木の断熱性は鉄の約350倍、コンクリートの約10倍もあります。
オスカーホーム「標準性能」への4つのこだわり
もともと優れた断熱性・気密性を兼ね備えた2×4工法住宅に、オスカーならではのこだわり性能をプラスしています。
【こだわり1】外壁・床・屋根の各部位に合った断熱材を採用。断熱性と施工性を最大限に発揮
家の部位 | 使用している断熱材 |
---|---|
外壁 | 最高レベルの断熱性能をもつ、ネオマフォームを採用。 |
屋根・床の性能 | 湿気を通しにくいウレタンフォームを採用。 |
窓・ドアの性能 | 単板ガラスの4倍の断熱性のあるアルミ樹脂複合+Low-E複層採用。(2016年より樹脂サッシ標準) |
【こだわり2】断熱材の施工は全て熟練の技術者がオスカーの自社工場で
住宅が設計された通りの断熱性を発揮するには、隙間の無い断熱材の施工であることが重要になります。
オスカーでは、自社工場で壁・床・屋根に断熱材の施工を行います。室内で施工するため天候に左右されることなく、熟練した技術者が断熱材を施工することで高精度・高品質を可能にしました。また、吸気口・換気扇等の穴あけも工場で施工するため、現場での断熱材への穴あけによる隙間発生や施工精度の低下を抑制し、工場施工のメリットを丸ごと発揮します。
【こだわり3】第三者認定「平成25年省エネ基準」「長期優良住宅」をクリア
オスカーホームの家は、国土交通省が定めた「平成25年省エネ基準(断熱等性能等級4)」を北陸各地域における最高レベルを標準仕様で達成しています。その断熱性能の証明として、「長期優良住宅の認定」を全住宅で取得しています。
全ての家が「長期優良住宅」認定
自社計算のみではなく、第3者機関にて、性能・施工のお墨付きをもらうことで、確かな断熱性能と安心・安全をお客様に提供します。
長期優良住宅の認定には、認定基準に適合する住宅の建築計画及び維持保全計画(以下)を、まずは審査機関の技術的審査を受け適合し、その後所管行政庁に申請し認定を受けることが必要です。
長期優良住宅認定の基準
- 構造躯体等の劣化対策——–数世代にわたり長く住むことが可能であること
- 耐震性—————————極めてまれに発生する地震(震度6強~7)に対しても補修により利用できる
- 維持管理・更新の容易性—–耐用年数が短い内装・設備について維持管理更新が容易であること
- 維持保全————————将来を見据えて定期的な点検・補修計画が策定されていること
- 省エネルギー対策————-必要な断熱性能などの省エネルギー性能が確保されていること
- 記録の作成・保存————-建築及び維持保全の状況に関する記録を作成し保存すること
【こだわり4】断熱性の効果をさらに向上する、高い気密性能
オスカーホームの家は、最も必要な場所に適した素材を使うことにより優れた気密性を発揮しています。
断熱性能を発揮するために重要なのが、高い気密性能です。工場施工による高精度・高品質な壁・床・屋根の躯体は、そのまま気密性の高さに現れます。
さらには、窓・玄関・外壁など外気の影響を受けやすい場所には、適切な素材を採用することによって、優れた気密性を発揮しています。
家の部位 | 使用している材料 |
---|---|
窓 | アルミ樹脂複合+LOW-E複層ガラスを採用。(2016年より樹脂サッシ標準) |
玄関・勝手口 | 断熱気密ドアを採用。 |
外壁面の壁 | 防湿気密シート(ベーパーバリア)で家全体を覆う気密施工。 |
気密性能データ
オスカーの住宅は、C値(相当隙間面積)=約1.1cm²/m²(モデル実測値)を計測、優れた気密性を実証。
※C値とは隙間相当面積のことで、家の気密性(すきまがどのくらいあるか)を示す指標。この数字が小さいほど気密性が高く、省エネルギー住宅となる。
記事執筆者より一言
日頃、専門用語を使っているためか難しい表現も含まれているかもしれません。ただ、なぜオスカーホームが「長期優良住宅」にこだわっているかは少しはご理解いただけたかと思います。家を建てる時に掛かるコストだけでなく、毎日の生活の中で掛かるランニングコストを最小限にするためにも省エネルギー(小エネ)性能な住宅を設計士の立場からお勧めします。