二世帯「近居」のパターン色々

前回は、二世帯「近居」の概要についてお伝えしました。今回は「近居」のパターンを紹介します。

二世帯「近居」のいろいろなパターン

ケース1. 敷地内で別棟に住む

同じ敷地内に、親と子世代別々に建物を建てる方式です。

「二世帯住宅」のメリットである、建築費の削減は期待できませんが、訪問客(特に一方の両親や親族)が来たとき気兼ねする必要がありません。間に庭を共同スペースとしておくと、バーベキューをする、子どもを遊ばせ親子世代で見守るなど、共有スペースとして活用できます。

場合によっては土地を分ける(分筆)ことも可能なので、相続時や売却時に事をスムーズに運べるという利点もあります。

ケース2. 徒歩5~10分圏内に住む

こちらも戸建てで一人暮らしの母親が、子世帯との「近居」を希望した例。しかし長年遠方で暮らしていたため、「同居や同じマンションの近居は、お互い気を遣うので」と、近隣のマンションを希望。その際、小規模で住民同士の交流が密な物件を選びました。

見知らぬ土地から引っ越してきた人にとって、「ご近所さん」の存在は安心です。更に、小学生の孫の通学路上に位置したことも、決め手となりました。登下校の際、さり気なく孫の様子を見られるのは祖母としてはうれしいものです。

 

ケース3. 同じマンションに住む

戸建で一人暮らしの母親が、子世帯が結婚して住んでいるマンションに引っ越しを希望。とはいえ、空き部屋が都合よくあるとは限りません。仲介会社に相談すると、現居住者宅のポストに売却希望のチラシを投函してくれました。すると、これが呼び水になったのか、売却検討中の居住者から連絡があり、無事売却・購入に及びました。

一人では広すぎる戸建てから、マンションに引っ越した母親。新居は偶然にも子世帯と同階!しかし、玄関を開けても互いの部屋が見えない位置関係のため、程良い距離感でお互いを気に留めながら、安心して暮らしているそうです。

時々「あなたのお宅売ってください」と書かれたチラシが投函されていますが、住み替えや売却を考えている人には背中を押してくれる存在のようです(その気のない人には、「住んでいるのに…」と憮然とした気持ちにもなりますが)。また、空き部屋がないからといって、即座にあきらめず、仲介会社の相談することも大切ですね。

さいごに

今回は「住まいの形」を基準に紹介しましたが、これに動機(親の健康の不安、金銭的な問題、育児と仕事の両立など)や行動(子世帯が親世帯のそばに引っ越す、親世帯が子世帯のそばに引っ越すなど)も伴うと選択が変わってきます。それらも踏まえて、理想の「近居」を考えていただきたいです。

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