防災につながるキッチンの整理

防災に必要なことは、備蓄品の用意、家具の転倒を防ぐ、避難経路を確保するなどありますが、整理整頓も大切なことです。今回は危険な物が多く、雑然としがちキッチンの防災を意識した整理整頓について、お伝えします。

整理整頓=防災と感じた熊本地震

2016年4月14日に起こった熊本地震。筆者の住む地域は、被害を受けませんでしたが、友人が熊本市に住んでいたこともあり、不安な日々を過ごしました(幸い無事でした)。

この地震の直後、物置部屋の隅に、物干竿と姿見があることに気付きました。今の住まいに引っ越して以来使っていなかったのですが、何となく置いていました。しかし、「棒(竿)とガラス(鏡)は、災害時は凶器になる」と考えて処分。以来、整理整頓は防災につながるのではと、考えています。

キッチンの整理整頓は、特に大切

前述のように、キッチンは割れ物に刃物もあり、火元でもあるので危険エリア。ということは、キッチンが整理整頓されているかどうかで、災害時に命が守れるか決まります。
以下で、大切にしたいことを記します。

冷蔵庫の転倒対策

家族がいると、大型冷蔵庫を使うことも多いでしょう。これだと100㎏以上あり、倒れて下敷きになったら大変です。下敷きにならなくても、避難経路を防ぐと、逃げ遅れの原因にも。また、壊れてしまうと中の食材が食べられなくなり、被災直後から食料に不自由します。冷蔵庫は出入口付近に置かず、必ず転倒防止器具を取り付けましょう。

食器棚には、滑り止めを敷く

食器棚も冷蔵庫と同様、出入口付近に置かず、転倒防止器具を取りつけることが大切です。
しかし、それだけでは不十分。食器棚は強い揺れで、扉が一斉に開いて食器が飛び出して割れる恐れがあります。それを防ぐポイントを記します。

1.食器棚の底に滑り止めを敷く。

滑り止めシートがあれば、強い揺れがでも、食器が動いて割れることや、飛び散ることを防げます。普段からズレ防止になるので、食器を守ることができます。

2.軽い物は上、重い物は下に置く。

上段に重い物を置くと食器棚が転倒しやすくなるので重心を下にするため下に置きます。普段でも重たい食器が下の方が取り出しやすいし、落とす心配も少なくすみます。上段にはプラスチック製の食器やタッパーなど、落下してもダメージの少ないものを。

床置きの物を片付ける

キッチンで被災した際の、避難経路の確保も大切です。床置きしている物があれば、これも逃げる際の妨げになります。収納スペースは確保しておきましょう。

震災を体験した人曰く、「倒れたり割れたりといった音が恐怖心を倍増し、さらに、後片付けをしながら精神的ダメージを受けた」そうです。普段でも割れた食器の片付けは、気持ちが落ち込むもの。まずはキッチンから、防災意識を向けてみましょう。

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