ベランダでの子どもの転落事故を防ぐには

コロナ禍で自宅でも外出気分を楽しむために、ベランダを活用する人も多いようです。反面、ベランダでの子どもの転落事故は後を絶ちません。

ベランダにテーブルやイスを置くには、注意が必要

ベランダにテーブルやイスを置いて、お茶を飲みながら読書や在宅ワーク。快適ですよね。でもこのテーブルやイスが、事故を誘発するのです。

多いのは、テーブルやイスを踏み台にして子どもがベランダによじ登り、転落するケース。以下では、子どもの転落事故の現状について詳しく見て行きましょう。

子どもの転落事故の現状

東京消防庁管内で2015(平成27)~2019(令和元)年までの5年間で5歳以下の子ども70人が、住宅などの窓やベランダからの墜落により医療機関に救急搬送されています。

この70人を年齢別に見ると、4歳児が21人と最も多くなっています。身体がしっかりしてきて、自由に動ける年齢です。ちなみに、5歳児になると8件と半分以下になるので、危険を意識できるようになったと考えられます。

次に月別に見てみると、1位が5月16件、2位が9月11件でした。エアコンを使用せず、窓を開けて温度調節をする季節です。

ということで、4歳児、5月9月が最も注意するべき時期だと言えます。とはいえ、歩き始めの赤ちゃんも油断はまったくできませんが。

そもそも、幼い子どもは高さを認識する力が大人に比べ未熟で、恐怖を感じにくいもの。また、好奇心が旺盛で踏み台になるものがあれば、登ったり、外が見えればのぞき込んだりします。自身の子ども時代を振り返っても、思い当たる節は…ありすぎです。ということで、ベランダを活用する際は大人(親)の十分な注意が必要です。

子どもの転落事故を防ぐポイント

では、こどもの転落事故を防ぐにはどうしたらよいでしょうか。前述のように、まずはベランダの手すり付近にテーブルやイス、植木鉢、エアコンの室外機を置くのは避けましょう。

また、ベランダに通じる窓を施錠することも大切。子どもの手が届かない高い位置に補助錠を付けたり、窓の開閉幅を数センチに制限するストッパーを設置することも有効。

とはいえ大切なのは、子どもから可能な限り目を離さない、窓を開けたままの部屋やベランダで子どもだけで遊ばせないことです。

現在の建築基準法ではベランダの手すりの高さ(2階以上)については、1.1mと規定。これでは平均身長1mの4歳児では、踏み台になるものがあれば簡単によじ登れてしまいます。規定を改訂してほしいところですが、まずは親が子どもの安全に気を配ることが大切です。

参考資料

東京消防庁 住宅等の窓・ベランダから子どもが墜落する事故に注意!

お問い合わせはこちらから 「どんな家がいいんだろう」「何から始めればいいの?」「見積もりをお願いしたい」「とにかくまずは見てみたい」に、私たちがお答えします。お気軽にご連絡ください。TEL 076-422-8489(平日:10:00~19:00)

※オスカーホームの対応エリアをお確かめください。対応エリアはこちらをクリックして確認