衣類害虫の生態を知って、衣類の虫食い対策を

衣類の虫食い、ショックですよね。衣類害虫の生態を知って、虫食い対策に活かしましょう(害虫の画像は出ないので、ご安心ください)。

衣類害虫とは?

衣類害虫とは、読んで字のごとく衣類を食べる害虫(この言い方、人間の都合ですが)。食害された衣類には穴が空きますが、ニットだとほつれのように見えるので、見落としがちです。

主な衣類害虫として、イガやコイガ、ヒメカツオブシムシ、ヒメマルカツオブシムシの4種類があります。どれも成虫が家の中に侵入し、産卵。幼虫の時期に衣類を食べます。成虫の大きさは2mm~10mmと肉眼で見えるとはいえ、家の中に入り込んでも見過ごしてしまうサイズです。

いつの間にか侵入する衣類害虫

このような衣類害虫は、どのようにして家の中に侵入するのでしょうか?パターンとしては、

  1. 外出時の衣類
  2. 外に出した洗濯物
  3. キク科の植物

に付着して侵入します。

「不潔」にしているからではないことを、まずは知っておきましょう。ということは「清潔」にしていれば防げるわけでは、ないですよね。

衣類害虫を防ぐ5つのポイント

それでは、衣類害虫を防ぐ3つのポイントを紹介します。

1.害虫を極力家に入れない。

前述のように衣類に付着する場合、家の中に入る際は、洋服ブラシなどで害虫をはらってから、クローゼットにしまいましょう。また、キク科の植物は庭などの屋外に置いて観賞するのも、1つの方法かもしれませんね。

2.ホコリはこまめに取り除く

クローゼットやタンスの隅に溜まった綿ボコリは、衣類害虫の大好物。繊維のかたまりですからね。こまめに取り除きましょう。特に、気温が15度を超えると衣類害虫は活発に行動するので、気温が低い時期に取り掛かりましょう。

3.収納の前に保管場所をアルコール除菌

保管場所のほこりを取り除いたら、揮発性の高い消毒用アルコールでしっかり除菌。

4.衣替えの際は洗濯・乾燥・防虫をして収納を

衣類害虫の被害に遭うのは、衣替えで収納している時期。収納時に洗濯・乾燥は必須です。特に汗や食べこぼし部分は、幼虫の栄養になってしまうので注意。そして防虫剤を設置。引き出し用・タンス用などいろいろ種類があるので、収納場所に適したものを使いましょう。

5.防ダニグッズの活用も

一般的な衣類用防虫剤では、ダニの発生や繁殖を防げません。でも防ダニ効果のある洗濯用洗剤や柔軟剤などが、市販されています。収納前に使用するのもおすすめです。

ダニがすでに生息している場合、洗濯だけで除去するのは難しいです。乾燥機やアイロンで加熱乾燥して死滅させる方法もあります。また、ダニ取りマットを収納引き出しなどの底に敷くのも効果的。

衣替えの度に「ガッカリ」が起きないように、対策しておきたいものです。

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