防犯砂利のメリット・デメリットは?
自宅の前に砂利を敷く家庭も多いと思いますが、中には「防犯砂利」という通常の砂利より踏むと大きな音がするものもあります。
目次
防犯砂利とは?
防犯砂利は、石一粒が通常の砂利より大きく、人が踏むと大きな音※を出すように作られたものです。
空き巣犯は、音を出すことを嫌うため、防犯に効果があると言われています。※76.5㏈(デシベル)以上、掃除機をかけたときの音が出ると想像してください。
防犯砂利の種類
防犯砂利は防犯に適した素材を使っています。主なものを紹介します。
1.ガラス製
ガラス(ガラス瓶のリサイクルが多い)を高温溶解して、発砲処理をしたもの。空気を多く含んでいるので、石粒の大きさのわりに軽くて、大きな音が出ます。安価で購入できるのもおすすめ、
ただ、ガラスなので割れやすく、ケガを防ぐために定期的なメンテナンスが必要。
2.天然石や溶岩
デザイン性に優れており、落ち着いた色合いや形があります。保水性が高く重量があるため、降水時に流される心配が低いです。他の防犯砂利と比べると、音が鳴りにくいのが難点。
3.セラミック製
風雨でも飛びにくく、流されにくい。また大きな音が出るので防犯効果は高いです。ただ他の製品に比べ高価です。
4.瓦
廃瓦を利用。透水性と保湿性に優れていて、水に強い素材。安価で購入できますが、音は小さめ。
色々な種類がありますね。これを念頭に置いて、メリットデメリットをお伝えします。
防犯砂利のメリットデメリット
防犯砂利のメリット
防犯効果以外に、こんなメリットがあります。
- 軽量素材を使用しているので、通常の砂利より軽い
- 色のバリエーションが豊富
- 環境に配慮した素材を使っている
- 除草シートと併用すると、雑草の発生を抑えられる
防犯砂利のデメリット
- 軽量素材ゆえに、粉塵になりやすく掃除が欠かせない
- ガラス製のものはケガの心配がある
- 除草シートが不可欠
- 砂利を踏む音が騒音になる場合も
防犯対策のために敷いたのに、近隣トラブルになることは避けたいものです。
防犯砂利が必要な場所はここ
防犯砂利の種類、メリットデメリットを踏まえると、利用に適する場所がわかってきます。それは、「人目に付かない場所」「通常人が通らない場所」です。そういった場所を空き巣は狙うからです。具体的には、
- リビングの窓から死角になる場所
- 勝手口側の通路
- 隣家の境界線
- 家の真後ろ
があげられます。また、空き巣は玄関や窓から侵入するので、これらに設置するのも有効。
防犯砂利をうまく使うコツ
除草はしっかり行う
除草効果も期待したいのならば、事前に雑草を根こそぎ取り除きましょう。砂利の隙間から雑草が生えてくるのは、景観を損ないます。掘り起こした後は地面を平らにすると、砂利がきれいに敷けます。
防草シートを敷く
雑草を除去した後は、防草シートを敷いてその上に砂利を。こうすると雑草の種子が飛んできても根を生やすことはできません。
砂利は地上から3~5cmの高さに
防犯砂利は、地上から3~5cmの高さに設置します。石同士がこすり合い、音が出やすいのがこの高さ。また、地上からの位置が低いと、防草シートがむき出しになり音が出にくいのです。
定期的なメンテナンスが必要
ここまで読んできて、ただ防犯砂利を置けばよいものではない、と感じたことでしょう。砂利は劣化したり減ったりするので、定期的なメンテナンスが必要。防犯効果を本当に期待したい場合は、業者に依頼するのも1つの方法です。
音量が大きく、手間がかかる防犯砂利ですが、効果は期待できそうです。「ここ」という場所に使用してはいかがでしょうか。