知っておきたい:床材・壁紙・窓材の選び方

住宅を建てる際に、間取りや外壁・屋根などの外観が決まった後に決めなくてはならないのが、インテリアになります。特に重要なのが、床材、壁紙、窓材でしょうか。
今回は、それぞれの部材の選び方について紹介します。

【床材の選び方】

床材は、カーペットやカーペットタイルなどの繊維系床材、クッションフロアやフロアタイルなどのビニール系床材、そして、一般的にフローリングと言われる木質系床材、コルクタイルやイグサ畳などの天然素材、色・柄だけでなく、素材が豊富にあります。
それぞれの特徴をふまえ、快適性、機能性、デザイン性そしてお手入れ方法に着目してセレクトするとよいでしょう。

部屋の用途を考える

フロアを素足で歩くのか、座る時があるのか、床に寝転ぶかなど、部屋での過ごし方や使い方、どのような家具を入れるのかなどを考えて床の素材を考えましょう。

床材の特性、機能性から床材を決める

濡れやすい場所にはビニール系床材(クッションフロア・フロアタイルなど)、掃除のしやすさやホコリなどが溜まりにくい木質系床材(フローリングなど)、くつろぎの場所は繊維系床材(カーペット・カーペットタイルなど)、寝転んだりする和室には畳系床材など、用途に合わせた素材や、メンテナンス性や機能性を考えて選びましょう。

歩行感、足ざわりなどをチェック

モデルハウスやメーカーのショールームなどで、滑りやすさ、触れた時の感触、クッション性などを実際に体感しておくことをお勧めします。素足ではどうか、スリッパや靴ではどうかなどいろいろ確かめてみましょう。

柄や色をセレクト

床材の種類が決まったら、それぞれの色や柄を選びます。家全体のインテリアスタイルや部屋ごとのバランス、部屋のつながりと柄の方向などを考えて決めましょう。

木目や石目などの大きな柄は、カタログだけでは雰囲気が分かりにくいので、カットサンプルやショールームを活用して、できるだけ大きなサンプルで確かめましょう。

フローリングなどではリビングと廊下部分などとの貼る方向に注意が必要です。貼ってから「この向きでは無かった。」と言っても遅いので、建築前に平面図に表記されている貼る方向の確認を必ずしておきましょう。

【壁紙の選び方】

部屋の中で一番面積が広くなる壁紙は、インテリアのイメージを左右する重要なアイテムです。
色・柄だけでなく、汚れを落としやすいか、キズがつきにくい素材かなど、手入れのしやすさも確認して選びましょう。

どのような部屋にしたいかイメージします

部屋での過ごし方や、部屋に設置する家具、雑貨などをイメージして、自分のライフスタイルに合わせたインテリアスタイルを決めましょう。

代表的なインテリアイメージ


ミックスモダン:
ミックスモダンとはモダンなデザインを随所に取り入れたインテリアコーディネートデザインのことです。ミッドセンチュリー期の家具を中心に、ルールに縛られずに組み合わせています。さらに現代のデザインやアート・カルチャーも取り入れることもミックスモダンの特徴です。


ナチュラル:
ナチュラルスタイルとは、自然素材を中心にしたシンプルで温かみのあるインテリアスタイルです。無垢材など、素材そのものの風合いを活かしたナチュラルカラーの家具や、自然を思わせる色合いの壁紙やカーテンなどが特徴的です。優しいトーンの色で、肩肘張らずにくつろげる空間を演出することができます。また、自然素材を使用することで、部屋全体に温かみや優しさを与えることができます。


和モダン:
和モダンとは、古来の和風デザインと、洋風に近い現代的でスタイリッシュなテイストを融合させたデザインのことです。 天然素材を多く使用しつつ、ベッド、クローゼット、カーテンや照明など、従来の和室にはみられないアイテムを積極的に取り入れて作られています。和モダンは使い勝手の良さも重要です。機能的な家具は直線的なデザインのものが多く取り入れられています。


北欧スタイル:
「シンプル」なのに「現代的=モダンで飽きがこない」、そしてデザインだけでなく「機能的で長く使える実用性がある」といったところです。さらには「ナチュラル」「温もり」といったところもキーワードです。部屋や家具の素材には、シンプルかつ優しさ温もりを感じる木材が使われ、模様や色味ははっと目を引くような幾何学模様に、ヴィヴィド・カラーが併せられることも。居心地とデザイン性を高い次元で両立させているのがこの北欧スタイルの魅力です。


南欧スタイル:
南欧スタイルのキーワードは、太陽がさんさんと降り注ぐ地域にとても似合う白い漆喰の壁。家具はぬくもりと素朴さを感じさせる木材がふんだんに使われ、よく見ると使い込まれて味のある風合いが魅力的です。こうした要素がフランス・プロヴァンスの風を感じさせてくれそうです。

床材やドアの色調と合わせて基本色を考える

床材や建具の木目の色調は、寒色系、暖色系、モノトーン系など、さまざまのものがありますが、壁紙の基本色を床材の木目の色調に合わせることで、部屋に統一感が生まれます。逆に色調が合わないと落ち着かないちぐはぐな印象になります。

大きなサンプルで確認

カタログの写真で見るより実際の仕上がりは明るく、淡く見えることがあります。
なるべく大きなサンプルで確かめましょう。住宅会社の展示場やメーカーのショールームなどで確認することをお勧めします。

床、壁、天井の色のバランスを考える

①床→②壁→③天井の順に、上にいくほど色を明るくしていくと天井が高くて空間も広く感じられます。
逆に、天井を一段暗くすると天井が低く感じ、空間に落ち着きをだせます。

機能性壁紙でより快適な空間を

汚れ防止機能、消臭機能、湿度調整機能など、壁紙にもいろいろな機能を持ったものがあります。黒板のようにチョークで文字が書けたり、マグネットがくっ付く壁紙なども出てきました。部屋の用途に合わせた機能性をセレクトしましょう。LDKや子供部屋には汚れが簡単に拭き取れる壁紙がお勧めです。

アクセントクロスを効果的に使う

四方の壁の一面だけ、あるいは一部分に、異なる色や柄の壁紙を取り入れるだけで、お部屋の雰囲気が大きく変わります。落ち着きが欲しい寝室などで採用される方が増えてきています。ワンランク上のインテリアを楽しみましょう。

【カーテンなど窓材の選び方】

カーテンやロールスクリーン・ブラインドなどは、日差しの調整やプライバシーの保護といった、普段の生活に欠かせないアイテムというだけでなく、部屋の印象を大きく変えるインテリアの主役の一つです。

吊り方や素材、デザインや色・柄などを考え、部屋全体のイメージに合わせたものを選んで憧れのインテリアを実現しましょう。

どのような部屋にしたいかをイメージする

部屋での過ごし方や、設置した家具、小物や雑貨などを考慮し、自分や家族の好み・ライフスタイルに合わせ、どのような部屋にしたいかをイメージすることで選ぶものが決まってきます。
「ナチュラル」、「ミックスモダン」、「北欧スタイル」など、好きなテイストに合わせた素材感や柄にもこだわって選びましょう。メーカーのカタログやショールームではスタイル別にまとめられている場合が多いので相談してみてください。

部屋ごとに窓タイプ、サイズを確認しスタイルを決める

両開き、シェード、ブラインド、ロールスクリーンなど、窓の形状や用途に合わせたスタイルを選びましょう。
出入りが多い掃き出し窓には両開きのカーテンやバーチカルブラインド、腰窓には、窓辺をすっきり見せるシェード、小窓や縦型のスリット窓には、たたみしろがないロールスクリーンがおすすめです。
バーチカルブラインドは風を受けると横になびくので、エアコンの風が直接当たらないかなども確認しておきましょう。

生地を選ぶ

リビングなど長い時間過ごす部屋には飽きのこないデザインを、子ども部屋は成長に合わせ掛け替えていくなど、部屋づくりを楽しみましょう。
カーテンでは、厚手のカーテン(ドレープ)とレースの組み合わせを選びましょう。レースカーテンを付けると、日中の室内のプライバシーを保てます。

機能性を考慮して選ぶ

窓まわりアイテムを選ぶ際、生地がもつ機能面を確認するのも大切なポイントです。
素材や色で、光の入り方や外からの見え方が異なります。寝室には遮光カーテン、LDKにはUV効果や遮熱性のあるカーテンなど、部屋ごとに遮光性、透過性などを考えて選びましょう。

壁や床、家具の色やデザインに合わせる

壁紙やフローリング、ソファ、ダイニングセットなど、部屋の印象に大きく影響を与える要素を考えて選ぶことが大切です。
例えば、リビングではカーテンの色をソファやラグの色と調和させると、まとまりのある落着いた空間が演出できます。
カーテンと同じ生地でクッションをつくったりするなど、少しの工夫で部屋の雰囲気が変わり、こだわりのインテリア空間が楽しめます。

まとめ:

外観のテイストとリンクしたインテリアスタイルにすることが通常ですが、それに拘らないインテリアにされる場合もあるようです。ただ、ちぐはぐにならないよう、床・壁・窓のインテリアスタイルは統一することをお勧めします。

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