知っておきたい-家を買う・家を建てるまでの手順

家を買う・建てるときにやることをあらかじめ知っておくと、住宅の購入がよりスムーズになります。
ここでは、おおまかな時系列ごとに家を買う・建てるときにやることを簡単に紹介します。

約1~3か月 :情報収集~予算決めまで

◆情報収集・住まいのイメージづくり

・住まいに求めるイメージを整理する:

一人の意見だけではなく家族全員でどんな家に住みたいかを話し合い、まとめておきましょう。部屋の広さ、必要な部屋数、設備などにも優先順位をつけておくと予算オーバーした際のカットする順番が決めやすくなります。

・インターネットや展示場見学で情報収集をする:

住宅のポータルサイトや住宅会社に【資料請求】をして、カタログを集め性能や技術を確かめたり、販売物件情報や施工実例を見たりしておきましょう。
そのあと、住宅会社をある程度絞り込んで、実際の販売物件・モデルハウスや住宅展示場に出向き住宅を見学しましょう。
そこでは、対応してくれる営業担当から更に情報を集めることや会社の信頼度なども知ることが出来ます。

※「家を建てる・買う前にやること」についてはこちら

◆予算決めと資金計画

・土地代・建物代・付帯工事費その他費用を合わせた総予算を計算してみる:

住宅に掛かるコストを大まかに計算して総額を出しておきましょう。土地代・建物代・付帯工事費だけでなく、家具代やカーテンなどの内装費用、引越し費用なども計算しておく必要があります。
また、頭金として用意できる金額を試算します。預金だけではなく親族からの援助がある場合の金額などをまとめておきます。

・自分の年収で借りられる住宅ローンの総額・月々の返済額を知る:

専門のフィナンシャルプランナーに相談したりして、住宅ローン総額や返済計画を知っておきましょう。ホームページで簡単なローンシミュレーションをしてみることもできます。

・支払い時期までに資金を用意する方法を検討する:

自己資金で調達できない資金をどうするか決めておきます。住宅ローンを利用する場合は金融機関に直接相談するか、住宅会社が決まってから住宅会社を通じて相談する方法もあります。

約3~6ヶ月:住宅・土地物件探し~施工会社選びまで

◆住宅・土地物件探し

・不動産会社や住宅サイトなどから住宅・土地物件を探す:

信頼できる不動産会社があれば条件を伝え、住宅や土地の物件を探してもらいましょう。直接不動産会社に出向くのが不安な場合は、大手の住宅サイトを利用する方法があります。住みたいエリアや予算などを入力したうえで、住宅物件や土地を探したり、適した住宅会社を見つけたりします。

・実際に足を運んで周辺状況を確認する:

不動産会社の提案した物件やネットで調べた物件は必ず自分の目で確認しましょう。長く住む土地になるので周辺状況を念入りに確認しましょう。周辺の施設の距離などだけでなく、騒音や道路事情などは日時を変えて確認することをお勧めします。

・建てる場合は土地の敷地条件を確認する:

土地には、【建築条件付き(建築する住宅会社が決められている土地)】や【建築条件無し(住宅会社が決まっていない)】、【北側斜線制限(隣地への日当たり確保の規制)】・【セットバック(道路面と住宅の距離規制)】などの条件が付いている場合があるので確認が必要です。

約3~10ヶ月: 物件・住宅会社を決める~契約まで

◆住宅を買う場合

・物件をピックアップする:

大手住宅サイトなどを利用して、エリアや間取り、価格帯を絞り込んで販売物件を探す方が殆どのようです。信頼できる不動産会社や住宅会社に物件の相談をする方法もあります。
それらの物件の中から外観・間取りや設備仕様などを確認し、適した物件をピックアップし、詳細な資料を請求します。

・実際に見学する:

物件を絞り込んだら、実際に販売物件を見学します。外観・間取り・日の当たり方・近隣の住宅・周辺施設や道路状況などチェックするポイントを箇条書きにして、物件ごとに採点することをお勧めします。物件を複数見た場合に決める判断がしやすくなります。

・物件を決定する:

販売物件の場合は、土地+住宅+外構などの費用が明示されており、その他費用も大きく掛からないので物件を決めるのは、難しくはありません。
ただし、住宅の構造などを見ることが出来ないので、建てた住宅会社の耐震性や断熱性などの基本性能も調べておきましょう。
また、買った後に出てくる不具合への対応力も大事なので、点検・補修やアフターサービスの対応についても必ず確認して物件を決めましょう。
建売住宅の場合、売り逃げのように販売後に起きたトラブルになかなか応じない会社も多くあるようです。

・契約する(建売住宅物件):

・販売会社の資格を持った担当者から、販売物件について重要事項説明を受けます。
・販売物件の売買契約を締結します。
・住宅の引き渡し日も正式に決めます。

※オスカーの新築不動産住宅販売物件はこちら

◆家を建てる場合

・住宅会社選び:

・住宅会社をピックアップする:

大手住宅メーカーや地方の工務店などから、住みたい家を建ててくれる住宅会社の候補を絞ります。
ここで気を付けたいのは、住宅の坪単価が住宅会社ごとにある程度提示されているので、予算に見合った住宅を建てることが出来るかを確認しておくことが大事です。いざ、見積りという段階で全く予算に合わないということが無いようにしたいですね。
そのためにも、各社のホームページや大手住宅サイトなどからカタログなどの資料を取り寄せましょう。

・気になる施工会社に土地探しの相談をしてみる:

住宅会社は公表していない手持ちの土地を持っている場合もあるので、建てたいエリアを伝えて土地を提案してもらいましょう。提案された土地から住宅会社を選ぶという方法もあります。ただし、多くの住宅会社に声を掛けると整理がつかなくなるので2~3社までにして相談しましょう。

・間取り・設備などを決める:

・間取りや設備などの優先順位を再度確認する:

住みたい家を家族で決めた際に、部屋の間取りやキッチン・浴室・トイレなどの設備を確認しておきましょう。設備についてはメーカーやグレードなども決めて行きます。グレードや付属設備でも費用に大きな差が出るので、ランクダウンやあきらめる設備の優先順位も決めておきましょう。

・間取りプランや必要な設備について住宅会社に相談する:

ある程度絞り込んだ住宅会社に、間取りや希望する設備を具体的に相談しましょう。間取りプランをいくつも持っている規格住宅の場合は、自分の希望に合った間取りが見つけやすいのと、設備も標準仕様やオプションも用意されているので価格も含めて分かりやすくなっています。自由設計を前面に出している住宅会社の場合、間取りは手持ちの中から提案されてくることが多くあり、そこに希望する設備を当てはめて見積りを出してくれます。

・見積書から予算を削れる部分などを調整し、間取り・設備の詳細を決定する:

規格住宅の場合は、自分でも見積り価格を出せるくらいになっているので、仕様と見積りの調整は比較的容易に出来ます。

ただ、自由設計の住宅では大抵が一度は大幅な予算オーバーの見積りとなり、そこから何を諦めていくかというネガティブな作業をする場合が多いようです。
当初予算と見積りとの摺り合わせになりますが、予算オーバーにならないように注意して決定しましょう。

・住宅会社を決定する:

提案してもらったプランや見積りを比較検討したうえで住宅会社を決めましょう。
会社を決める際に、値引き交渉ができるようなら予算との差額が値引きできるか交渉する方法もあります。

ただ、百万円単位で簡単に値引きに応じてくる会社は元からの見積りが怪しいということになり、信用できる会社かどうか見極める必要があります。
値引きに殆ど応じない会社の方が、正直に見積りを出している信頼できる会社と言えます。

・土地の購入契約:

・土地の重要事項の説明を受け、気になることがあれば確認しましょう。
資格を持った人が重要事項説明をすることは法律により決められています。
・土地売買契約の締結をします。
・手付金の支払いをします。通常は土地価格の約10%となります。
・残金支払いの方法を検討し、(自己資金・つなぎ融資・住宅ローンなど)残金決済をします。

・建築請負契約:

・契約前に提出された「工事請負契約書」・「見積書」・「設計図書」などの書類内容を十分に確認しましょう。
・書類の確認が出来たら施工会社と建築請負契約を締結します。
・施工会社は、建物のプランが法令等に適合しているかどうか建築確認申請を提出し・審査を行ってもらい認可を取り付けます。

約4~12ヶ月:住宅ローンの本審査・家を建てる着工~引き渡し

・住宅ローンの本審査:

・土地と建物のプランが決まり予算が決定したら、必要な借入金額を決めます。
・土地代の支払いが先行する場合は、つなぎ融資などのローンが組めるか金融機関に確認します。不動産会社にも相談しましょう。
・住宅ローンの返済プランについて、施工会社や金融機関等に相談しながら決めます。
・住宅ローンを申し込みする際に、支払期限までに入金が可能か金融機関に確認します。
・住宅ローンの事前審査・本審査を行い、審査に通れば契約を締結し、土地や建物の支払いに合わせて住宅ローンを実行します。

・家を建てる:着工~引き渡し

・地鎮祭・上棟式などの確認:

家を建てる前に地鎮祭を行うことが多いのですが、必ずしも実施しなくてはならないものではありません。施工会社と相談して地鎮祭を準備してもらい実施することが多いです。また、上棟式については、施工してくれる職人さんへの安全や感謝を込めて行うのですが、大手住宅メーカーや建築工法の違う住宅会社においては実施しない会社も増えてきています。

・工事前に近隣へあいさつ:

工事中は、関係業者の車の出入りや駐車、騒音などで迷惑を掛ける場合があるので、近隣の方には工事に入ったことと工事期間を伝えながらあいさつに回りましょう。住んだ後の近隣関係も良くすることになります。通常は施工会社の方と同伴してあいさつ回りすることが多いです。

・建築工程を見学:

工事期間中は、迷惑にならない程度で建築中の現場を見に行きましょう。ただし、足場が掛かっている現場ではヘルメットの着用が義務付けられているので、勝手に現場に入らず、現場責任者に立会してもらいながら見学するようにしましょう。

・完成時の立ち会いと建物の確認:

施工会社の完成検査が済んだ後に、完成時の立会を行います。外観や内装が予め決めていた仕様になっているかや設備になっているかなどを確認します。

不備を見つけた場合は細かいところまで指摘して修繕をしてもらい、修繕が完了するまで引き渡しを受けないようにしましょう。

・第三者機関による完了監査

第三者機関の完了監査を受けて、施工に不備な点が無かったかを確認してもらいます。

・引き渡し

修繕箇所などの修理が完了したことを確認して、引き渡しを受けます。この時点で、住宅は施工会社から施主に引き渡されたことになります。
住宅設備の使い方の説明を受けたり、アフターサービスや点検のことなどの確認もしておきましょう。

・引越し・各種手続き:

・引越し

引き渡し後には、まず新居に家具やカーテンを設置します。引越し業者を使って以前住んでいたところから家財道具なども運び入れます。
電気・水道・熱源などが正しく作動するかも再確認しておきましょう。

また、近隣の方と今後の関係を良好に築くためにも引越しの挨拶を忘れないでいたしましょう。その際には簡単な引越し祝いを渡すと喜ばれます。

・転居手続きなど

引越し後には、住民票の移動・転入学手続きなどたくさんの転居に関わる手続きがあります。漏れのないように、順序だてて手続きを行いましょう。

まとめ

いかがでしたか、家を建てる・買うと決めたときから実際に住むまでを時系列で簡単に紹介しました。

普段、やらないことばかりが続くので、ストレスが溜まるのもこの時です。信頼できる住宅会社・不動産会社と出会えるとそのストレスも小さくしてもらえるので、自分や家族と波長の合う担当者に出会えることを願っております。

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