知っておきたい-「家を買う」時の大事なポイント

北陸エリアでは、土地価格が比較的に低く、住宅全体の費用が都市圏よりも掛からないため「家を買う人」よりは「家を建てる人」が多いのですが、大都市圏では高所得層が「家を建て」中所得層の人は分譲地などの「家を買う」ことが一般的です。

ただ、北陸エリアにおいても住宅を建てる際の労力を惜しむ職業の方や、住宅を資産として考える方は「家を買う」という行動を取られるようです。

今回は「家を建てる」ではなく、「家を買う」にフォーカスして注意したいことやメリットなどを紹介します。

◆お金の問題で注意するポイント

返済額は「家賃並み」の言葉に注意!

モデルハウスや販売物件を訪れると、営業担当者から「月々の返済額は今住んでいる賃貸の家賃並みですよ。」と勧められることがあります。

実際にシミュレーションしてもらうと、確かに家賃並みの返済でマイホームを手にできるため、購入を決断する後押しになることも多いようです。
営業担当者の「月々の返済額は家賃並み」というフレーズは決して間違いではありません。

しかし、実際に不動産を手に入れると毎年の固定資産税や経年劣化による修繕費用などの支出があるほか、住宅ローンの返済を全期間固定金利以外のプランで組んでいる場合は、将来金利が上昇して月々の返済額が増えるリスクがあります。

さらにお子様が増えたり、教育費への出費が発生する、などライフステージの変化に沿った出費も発生します。
こうした出費があることを理解したうえで、資金計画を立てることが大切です。

資金計画はフィナンシャルプランナーに相談

収入が安定し始める30代から40代が住宅ローンを利用しやすく、多くの人がそのタイミングで家を買っています。
購入するマイホームの目安は「年収の5倍~7倍」とされていますが、大切なのは住宅ローンの返済を無理なく続けられるように資金計画を立てることです。

家を買ってから後悔しないよう、事前に返済シミュレーションをすると同時に、購入後もさまざまな出費が必要になることを理解した上で資金計画(フィナンシャルプラン)を立てることが大切です。

フィナンシャルプランとは、人生における設計図のことです。
就職、結婚、出産、住宅の購入、転職、定年などのライフイベントに合わせた必要資金や予想外のリスク(病気や事故など)へ備える資金をどのように準備していくかを設計していくことです。
あなたのライフプランを作成することで、漠然としたお金の不安を軽減することができ、将来の資金を計画的に準備することが可能になります。

ぜひ、フィナンシャルプランナー資格を持った人に住宅ローンの返済計画や教育・収入計画などをシミュレーションしてもらうことをお勧めします。

住宅会社が無料でやってくれる場合もありますが、有料でもいいから第三者的立場で相談できるフィナンシャルプランナーを選びましょう。

頭金も必要だけど、予備費も残しておく

住宅ローンを利用して家を買うときに用意するのが「頭金」。頭金をたくさん用意すれば借入額が少なくなり、返済が楽になります。

さらに、最近の住宅ローンには、一定割合以上の頭金を用意すると金利が優遇されるプランも用意されているため、できるだけ多くの頭金を準備したいところです。

しかし、貯金の大半を頭金に充ててしまうと、引越し費用、家具やカーテン代など住宅に関わる費用が足りないという事態を招いてしまう場合があります。手持ち資金として残しておきましょう。

また、勤務先の業績悪化による収入減や転職、病気など、万一事態が起きた場合でも返済を続けられるよう、ある程度の予備費を残しておくことも大切です。

資金援助してもらう場合は税金に注意

親から資金援助を受けて家を買う場合には、贈与税が課税されないように注意しなければなりません。
贈与税は、年間110万円を上回る贈与に対して課税され税額もかなりの負担になります。

そのため、親から住宅資金を受ける場合には、【住宅取得等資金贈与の非課税の特例】や【相続時精算課税制度】などを活用して、税負担を抑える工夫をしましょう。

また、親から住宅資金の借り入れをする場合でも、贈与とみなされないように借用書を作成し、預金口座に振り込むなどして返済の事実を残しておきましょう。

◆家の場所・立地選びのポイント

マイホームは簡単には買い換えができません。長く・快適に住み続けられる条件の良い場所で家を買うことが重要です。

特に近年は自然災害が頻発し、洪水や土砂災害などが多発していることから、市区町村などが公表しているハザードマップを事前に確認して、災害の発生リスクをチェックしておきましょう。

また、小学校や中学校などの教育施設の場所、商業施設や医療施設は充実しているのかなど、周辺の環境も確認して物件を決めましょう。

候補となる物件が決まったら、1度だけではなく時間をずらしたり、平日と休日に見に行ったりして周辺環境を確認することをお勧めします。

◆物件選びのポイント、メリット&デメリット

マイホームは【一戸建て住宅とマンション】・【新築と中古】でそれぞれメリットとデメリットがあります。

一戸建て住宅

メリット
・マンションなどにある管理費や修繕積立金などの支払いが要らない
・マンションのように使い方で制約を受けない
・契約後に建てる売建て住宅では、ある程度の間取り変更や内装の変更ができる場合がある

デメリット
・建物の維持管理に気を配らないと経年劣化で建物が傷んでしまう
・修繕のための費用を計画的に積立てておかないと、大規模なリフォームに費用を工面する必要が出てくる

マンション

メリット
・オートロックや管理人在住など、建物全体のセキュリティが充実して安心・安全
・共用部分の管理・清掃を管理会社がしてくれる

デメリット
・管理費や修繕積立金の支払いがローン以外に毎月必要になる
・マンションごとに規約があり、ペットを飼えないなどの制約を受ける

新築(一戸建て・マンション共)

メリット
・キッチン・バス・トイレなどすべての設備が新しい
・暮らし始めて当面の間は、修繕が発生しない

デメリット
・中古に比べて価格が高い
・広告費などの販売費用が上乗せされていて、割高なことがある

中古(一戸建て・マンション共)

メリット
・新築に比べて価格が安く、割安な物件が比較的好立地にある
・実際の建物・部屋・設備の状態を確認してから購入を決められる
・安く購入して、全面リフォームすることも可能

デメリット
・建物が古いほどすぐに修繕が必要で、修繕コストも高くなりがち
・設備が古く、快適性が劣ることがある
・耐震性や断熱性に劣る物件の場合がある

家を買ってから後悔しないように、それぞれのメリット・デメリットを事前にチェックし理解しておきましょう。

◆家を買う場合には、さまざまな費用が必要

購入時・購入後に必要な費用

家を買う場合には、物件価格以外にもさまざまな諸費用がかかります。
諸費用は現金での支払いとなるため、資金計画を立てる場合には、こうした費用についても事前に確認し、あらかじめ用意しておきましょう。

購入時に必要な費用

・住宅ローンの手数料(事務手数料、保証料など)
・売主との間で交わす契約書に貼る印紙代
・不動産業者へ支払う仲介手数料
・登記費用(所有権保存・移転登記、抵当権設定登記に必要な登録免許税)
・登記を依頼する司法書士への報酬

購入後に必要な費用

・火災保険の保険料
・分譲マンションの場合には管理費や修繕積立金
・不動産取得税(所有権の移転登記をしてから4~6カ月後に納税通知書が届く)
・固定資産税(1月1日時点の所有者に対し、4月~6月ごろに納税通知書が届く)

◆まとめ

今回は「家を買う」という視点で書きましたが、実際には「家を建てる」でもほぼ同様のことが必要であり発生しますので、ぜひ参考になさってください。

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