知ってた?北陸に欠かせない「融雪装置」の歴史

こんにちは!オスカーホーム石川北部営業所の福永です。冬になりそろそろ雪が降り始めますね。

北陸では当たり前ですが、雪が降る日は道路から水が出てきて融雪してくれます。たまに元気すぎる水が私の視界を遮りますが、、、本当に事故が起きかねないので、元気なお水さんには少し控えていただきたいところです。

その融雪装置を見て思いました。仕組みはどうなっているのか?誰が考えたのか?今回はそんな話を書いていきたいと思います。

融雪装置の仕組とは?

まずあの装置の正式名称は「消雪パイプ」です。仕組みはポンプで地下水をくみ上げて、小さい穴から散水する単純な仕組みです。地下の温度のほうが高いため温度差で雪が解けてくれます。

ちなみに出てくるタイミングですが、雪が降り始めたら誰かが操作して出していると思っていました。実はセンサーがついていて、雪を感知したら自動で散水を始めるそうです。確かに人間が操作していたらとても大変な作業ですよね。

誰が考えたの?

私はこれが一番気になりました。まだこの装置がない時代に、道路を壊してあの装置を埋め込み、それを全国に広めていくなんて、途方もないお金もかかりそうですし、初めて案が出たときはみんな無謀だと思ったんじゃないかなと思います。今で言うと電線を地中に埋めるのと似ている気がします。

世界初の「消雪パイプ」は新潟県長岡市で

この「消雪パイプ」ですが、発祥の地は新潟県長岡市です。ちなみに世界初です。初めて設置されたのは昭和36年で、坂之上町の市道に亀川軍一と市会議員の今井与三郎が55mの消雪パイプを試験的に設置しました。今井与三郎がたまたま地下水が漏れて雪が解けているのを見て思いついたそうです。

ですが、当時のものはまだ井戸水を使って道路に上からかけるだけでした。その後、改良を重ねて地面に埋める実験を市に協力してもらって今の形が生まれました。二人の思いも素晴らしいですが、道路に埋めても大丈夫と許可を出し技術的協力もした市の土木課も素晴らしいと思います。

ちなみに実験費用は亀山軍一が自腹で頑張っていたそうです。市道に初めて埋め込まれた第一号の結果は上々だったそうで、さらに亀山軍一が自らの負担で延長工事をしました。かなり自分の犠牲を払って実現させたんですね。

その後の広まり

その後昭和38年に豪雪でその効果が全国に広まり段々と普及していきました。今井与三郎の発想と亀川軍一の行動量や市役所の協力があって実現した素晴らしい技術だと思います。

今でこそ普通にある公共の設備も、初めは多くの犠牲や実験を繰り返して生まれたんだと思うと胸が熱くなりますね!

少し不動産の話をすると家の前に消雪パイプがないと嫌というお客様も結構いらっしゃいます。僕も同感ですが、皆様はいかがでしょうか。こんな話を聞くと、視界を遮る元気な水も少しは我慢したいと思いますが、できれば改善していただけると安心して運転できますね。

皆様も不意な水には落ち着いて対処しましょう。それではご安全に。

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